初めて読む作家さんの本でした。
劣悪なシェアハウスで出会った2人の少女。
綾希と眞美。
仲良くなる2人ですが、2人がそれぞれにある人物に出会ったことから距離は離れていきます。
綾希は偶然の出来事から、ある喫茶店の女主人と知り合い、仲良くなり劣悪な生活から抜け出し、心の安定を取り戻し、徐々に自分の生きる道を作り出していきます。
一方、眞美はある同年代の少女と出会い、仲良くなるのですが、その少女が悪い大人とつながっている子で、眞美もどんどんどんどん悪い方に引きづられていきます。
こうして仲の良かった2人の少女の運命は対照的に分かれていきます。
眞美は最後とんでもないことになってしまいます…
もしこれから読む方がいたら…と思うと詳しくは書きませんが、とにかくその部分は読んでいてすごくすごく辛かったです。
辛い描写が多くて…
綾希はいい大人と巡り合い、生きていく希望を見出していくのですが、眞美は悪い人(?)と出会うことによって自分の人生を失っていきます。
読んでいて怖いな~と思ったのは、出会う人で人生は変わる、ということです。
もちろん出会っても自分の意思を持って悪い人とは疎遠になったりできればいいのだけど、この主人公たちみたいに10代の頃ってなかなかそこまでできなかったりすると思います。
流されてしまうことって多いと思います。
そう考えると、やっぱり出会う人って本当に大事だな、と思います。
人生が変わることもある。
悪い方にも、良い方にも。
読みながらそんなことをすごく考えました。
この少女2人はそれぞれが家に居られなくて家出をしていたいわゆる家出少女たちなのですが、こういう状況の子って現実にもきっとたくさんいるわけで、悪い大人たちに目をつけられてしまったらもう本当にどうしようもなく危険なことだなと思いました。
こんな風に辛い思いをしている子がたくさんいるのかな、と考えるとなんだかすごくつらい気持ちになります。
読んでいて辛いのですが、とても考えさせられた本でした。
最近図書館に行けていなくて、それでも毎日何かしら本は読みたいので仕事帰りに書店に寄るのが楽しみになっています。
何読もうかな~って本を選んでいる時が幸せです(*´ω`)
またおもしろそうな本を買ったのでおもしろかったら紹介させていただきます。
少し前ですが、夫が無事に海外出張から帰って来ました!!
1週間だったのですが、旅慣れていない私からすると、何が起こるかわからないという心配が大きかったので無事に帰国してくれて本当に安心しました。
おみやげは定番のチョコレートでした。
なんだかんだでお菓子が1番嬉しいかもしれません。
早速1人で半分以上食べてしまった…止まりません…
最後までお読みいただきありがとうございました☆