タイトル「たまもえ!」と読みます。
桐野夏生さんの小説が原作です。
以前原作も読みましたがおもしろかったです。
2007年に公開された作品。
主演は風吹ジュンさん。
ずっと専業主婦だった主人公。
夫が定年後に心筋梗塞で倒れて急死してしまいます。
その後、ひょんなことから夫が10年間も不倫していたことを知ります。
そしてその後、夫がいなくなった人生を戸惑いつつも前向きに進んでいく
姿を描いています。
まず、夫の死後に夫が10年間不倫していたことを知るというのが酷すぎる・・
自分だったら、と観ている時に考えてみました。
本当なの?って確かめたくても、怒りたくても肝心の夫は亡くなっていて
もういないわけで・・
そのぶつけるところのない気持ちが辛くて仕方ないだろうな、と思いました。
その気持ちをどうやって消化したらいいのかかがわからなくなると思う。
亡くなってまで夫を憎みたくはないけれど、そんな長期間不倫されていたら
ショックだし、憎しみの気持ちも絶対生まれるだろうな。
どうしていいやら・・ですよね・・・
主人公はいろんな気持ちに戸惑いながらも新しい恋をしたり、やりたいこと
を見つけたりして進んでいきます。
その過程の中で、学生の時から仲がいい友達3人が出てきて常に彼女を元気
づけたり支えたりしています。
でも60歳を過ぎて4人それぞれ環境もライフスタイルも違うので、どうしても
喧嘩したりということもでてきてしまいます。
私はまだ30代ではありますが、それでも独身だったり子供がいたり、とみんな
それぞれ環境が変わっていく中で分かり合えない部分とか出てきてます。
でもこれは仕方のないことなのかなって思って受け止めています。
たまに学生の頃が懐かしくて少し寂しい気持ちになったりもしますが。
女性は色々環境の変化が多いから大変ですよね(^^;
でも映画を見ているとやっぱり最後に頼るべきは友人かもしれません。
女の友情、特に歳を重ねてからの友情っていいなって思いました。
お互いに本音で意見を言えてそれでも思いやれるような関係ってすごくいいな。
私も数少ない友達を大切にしなきゃ、と思いました。
言いたいことを言えなかった主人公が1人になって言いたいこともバシッと
言えるようになってたくましくなっていく姿がすごく素敵でした。
風吹ジュンさんがすごくかわいくてチャーミングでした。
観終わると自分にも何かできそうな、そんな前向きな気持ちになれると思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました☆