映画「愛がなんだ」を観ました。
原作が大好きで、映画化されると聞いてからずっと興味がありました。
なんだかんだ遅くなりましたが、やっと観ることができました。
原作は角田光代さん。
マモちゃんに片思いを続けるOLテルちゃんのお話です。
マモちゃんとテルちゃんは友達以上恋人未満のような関係を続けていて、マモちゃんの機嫌の良いときは恋人っぽくなるが、機嫌を損ねるとマモちゃんはテルちゃんを突き放します。
そして、数か月連絡もしなくなるような関係。
それでもテルちゃんは、マモちゃんにいつ呼び出されてもいいように残業もないのに会社で暇をつぶしたり、とにかくマモちゃん命の生活を続けます。
そのうち会社も辞めて無職になり、ますますマモちゃんにのめりこんでいきます。
でも、マモちゃんはそのうち好きな人を作ってしまいます。
テルちゃんはショックを受けますが、なぜかその関係がうまくいくように応援しちゃったりします。
到底テルちゃんの行動は理解しがたいところが多いのですが、この物語を見ていると途中からこの一途さを少し羨ましいなぁなんて思う自分も出てきます。
誰かをこうやって無鉄砲にまっすぐ好きになれるのって人生で何回かあるかないかだよな、なんて思ったりして。
もちろん好きな人にのめり込むあまりに仕事辞めたりするのは社会人としてあるまじきことで、みんながそんなことしていたら社会は回っていかないのですが、ある種その情熱ってすごいなって私は思うのです。
私も若いときにそんな恋愛をしていたことがありました。
なによりも彼氏が1番で、優先で。
自分的にはすごく好きだったのですが、その頃の恋愛は苦しいなって思うことが多かったです。
好きという気持ちが先走り、自分の気持ちばかり押し付けるものだから、相手は疲れてきて喧嘩も多くなって。
だから、いつも揉めていて泣いていたような気がします。
私はテルちゃんとはタイプは違いますが、ある種恋愛中心の生活を送っていたという点においては親近感を感じました。
今となってはそれもまた良き思い出。(相手はどうだかわかりませんが(^^;
今はできないことだから懐かしく思ったりします。
悲しいことは多かったけど、それも今の私の一部になっているし、勉強にもなったし、糧にもなっていると思います。
今の旦那さんとはこんな私でも平穏に過ごせています。
結婚生活で昔のような感情ジェットコースターだったらしんどすぎて続かないか(^^;
自分はたぶん変わってないと思うので、きっとこれは相性なのだと思います。
話はそれましたが、映画は面白かったのですが、原作大好き人間としては少し物足りないところもあったかなぁという感じでした。
期待しすぎたかな。
しかし、セリフは原作そのままが多くて「おぉ〜!」と1人興奮していました。
もう5回以上は読んだけど、もう1回原作読んでみたくなりました。
テルちゃんのダメっぷりがものすごく人間らしくて愛おしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました☆