今日はウォーキングを兼ねて片道25分くらいのところにある図書館まで行って
きました。
この図書館、今まで歩いて行ける距離にあることにまったく気付いていませんでした。
引っ越してから図書館ないーって不貞腐れていたのですがこんなところにあるなんて。
でも雪が降ってしまうと歩くのには遠い距離なのであまり行けないかなとは思います。
この図書館は分館(?)みたいな感じなのでかなり小さいです。
そして実際行ってみたところ・・・かなり雰囲気が暗い・・・
人も数人いたのですが、なんかあまりいい雰囲気ではなく・・・
この空気嫌だって私の直感が告げている・・・
こういうことってありますよね。
せっかく見つけたのですが残念でした。
失礼しました!
読書の記録に移ります。
角田 光代 著
くまちゃん。
かわいいタイトルです。
でも内容はかわいくはないです。
7つの話が入っていて、それが全て失恋する話。
つまりふられる話です。
1話の主人公がふられた相手が2話の主人公になっていて恋をして
ふられて・・・というように人物がつながっていくのがおもしろいです。
うまく説明できず、すみません!
1つの恋愛をふられた側とふった側とで思い返すとこんなに気持ちが違うんだなって
いうのがすごく興味深いです。
過去、私をふった人はどんな思いで私と恋愛をしていたんだろう、なんて
少し怖いけど知ってみたいような気もします。
「ふられることがいいことだとはおもわないけれど、でも、旅を1回するようなこと
くらいのよさはあると思う。
一概にいい思いばかりで旅を終えることはできないが、旅から帰れば、以前とは違う
場所にいる自分に気づく。
そしてその恋が、自分にとって意味を持ったものならば、たとえ別れ際がどんなに
嫌なものでも、またどんなにこっぴどいふられかたをしても、ふられる以前の関係
は、私たちを構成するあるパーツとして私たちの内に在る。
もう、どうしようもなく、在る。」
角田さんのあとがきの中の文です。
さすが角田さん。
なんだかとてもよくわかるような気がします。
ふられた時って明日を失ったような錯覚を起こすくらいショックだけど、明日は
くるしふられたことさえも私の中で何某かの役には立っているのかなと思う。
それを思えるのはその恋愛を終えた、だいぶ後の事だとは思いますが。
ふられた時なんてとても冷静じゃいられません。
これを読んでると、失恋の苦しさとか思い出したりするんだけど、どの話でも
最後には必ず
「でも大丈夫。そうそう!案外人間ってたくましく生きていくんだよね」
と思わされます。
なぜか最後少し元気になれます。