栗原美和子 著
ただタイトルに惹かれて図書館で借りました。
本には中絶を繰り返す41歳のキャリアウーマン、不妊治療がうまくいかない代議士の妻、45歳で妊娠する女性、が出てきます。
キャリアウーマンさんの初恋から今の恋愛が描かれてるんだけど相手の男の人がどの人もどこか問題があって妊娠してはその事実を告げることさえできずに破局してしまう。
その度に迷う素ぶりもなく中絶をしてしまう。
不妊治療している奥さんとこのキャリアウーマンが会話する場面とかお互いを良く思わないから女の怖さや醜さが出てて恐ろしく、でもこんなのほんとにありそう…って思ってしまった。
産まない女と産みたい女と産む女。
これはどうやったって分かり合えるはずがない。
実生活でも私の年齢だとこの問題はあります!
小説のように表立って喧嘩したりとかいがみ合うなんてことはないけど産まない人、産みたい人、産んだ人の間には多少なりとも隔たりというか距離みたいなものがができてしまうんじゃないかなと、ひねくれた考えをもつ私はたまに思ってしまいます。
だから今の自分だと子ナシの友達と会うとどこか安心したりしてしまうかもしれません。
自分の状況が変わればまた変わるのかもしれません。
もちろんだから嫌いになるとか仲良くなくなるとかはありません。
主人公はある理由があって妊娠中絶を繰り返していたわけですが私は理解できませんでした。
なんでー?!
もー!!
と思ってしまいました。
けど最後の最後の終わり方は結構すっきりして好きでした。