妻や娘にも馬鹿にされている冴えない熱帯魚店の店主、社本(吹越満)がある出来事から村田(でんでん)という男と出会い人生が変わっていきます。
村田は、仕事も成功していてユーモラスで優しく頼り甲斐がある。
しかし徐々にその恐ろしい本性が明らかになっていきます。
ある地点からの物語の急展開ぶりがすごいです。
転落が半端ないって。
村田の最初の笑顔、いい人ぶりがあるからこそ余計に恐ろしく感じます。
死体をバラバラにするシーンがあるんだけど笑いながら普通にこなしていて、このシーンがエグすぎる。
村田と妻の愛子が夫婦で冗談言いながら死体をバラバラにするんですが、これがもう狂ってるとしかいいようがない怖さ。
妻の愛子がなかなかに狂気じみていてすごいです。
こんな人たちに出会ってしまったら人生最後。
逃げられない。
出会う人で人生って変わりますよね。
逃げればいいのに、なんて思うけど目の前で人が殺されるの見てたら怖くて逃げられないですよね。
どんどん社本さんが洗脳され利用されていきます。
村田の圧倒的な救いようのない悪がすごいです。
見てて痛くて辛い。
後半では社本さんが反撃することにはなるんですが、個人的には全くすっきりしません。
暴力に暴力で返してもだめですね。
とにかく全てにおいて容赦がない映画だと思います。
本当にどこにも救いようがない。
すごーーく嫌な気持ちになるんだけど、こんな刺激的な映画って他にないので私にとってはある意味忘れられない映画です。
ちなみに観たのは2回目でしたが、やっぱり後味は最悪…
グロいのがダメな人が観たらたぶん気持ち悪くなると思うので絶対見ちゃダメです!!
絶対に。
でも好きな人は絶対好きな映画だと思います。
好き嫌いがハッキリ分かれそう。
あと、でんでんさんが怖すぎてトラウマになります。
演技うますぎます。
またいつか3回目観てしまいそう…