33歳で乳がんになっちゃった私の平凡な日常

乳がん患者家族から乳がん患者になってしまった33歳の私の平凡な日常をつづった日記です。

読書メモ。ぼんやり生きてはもったいない


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岸本葉子

私は初めて読む方のエッセイです。
あまりエッセイ自体選ばないのですが装丁も可愛くて手にとってみました。

印象に残ったのは…
「逆境に強くなる!」話。

人生で逆境に遭遇してしまった時に自分だけに特別なことと思わない。
例えば親の死は悲しいが「ほとんどの家で親が先に死ぬのである。でも皆、喪があければ日常生活を送っている。私だけにそれができないこともあるまい。」と思うこと。
悲しいことだけどよくあることと思うこと。
その普遍化のプロセスが、立ち直りへの第一歩ということ。

これには心の底から同感しました。
なにせ悲しいことがあった時って自分だけが不幸って悲劇のヒロイン的思考に陥りがちな気がします。
この思考のまま抜け出せずにいると出口が見えなくなるくらい精神的にきついと思います。
だからよくあること思考いいですよね。

筆者は本の中でがんになったことを書いていますが「病気になった、そのことは変えられない。なので、なぜ?私の何がいけないというの?などと思い煩うのは時間とエネルギーの空費。でも病とどう付き合っていくかについては、コントロールできる。そこに心をくだくべき」

もうこれもごもっともとしか言いようがないです。私はいまだにたまにだけどなぜ私が乳がんに?なんて考えても仕方ないことを考えたりしちゃうことがあります。
ほんとに時間の無駄だと思います(^-^;
だってどこにも答えなんてないし。
どう付き合っていくか、こっちの方が答えがたくさんあるし何より前向き。
この思考の方が絶対がんにもいいよね。


筆者の座右の銘にもぐっときました。

「幸福の秘訣のひとつは自分自身の不機嫌に無関心でいること。」

落ち込む時はとりあえず放っておく。
いちいち悩む必要はない。
落ち込むとき、不機嫌になるときはつい原因とかを考えたりしがち。
けどこんな風に思って生きていければほどよく力の抜けた無理のない生き方になるのではないかと思います。


あと、旅の話の中に京都のデパ地下の話があっておいしそうでおいしそうで私も京都行ったらデパ地下に行ってみようと決意しました。
温泉の話とかもあって温泉入りたい欲が再燃しました!

エッセイってなんか意外とサクッと読めるしなんか楽しい。

また読んでみまーす。