綿矢りさ 著
主人公はOLのヨシカ、ヨシカが中学の時からずーっと想いを寄せてるイチ、ヨシカを好きになる同僚の二の3人です。
二は名前が出てこないです。
イチは一宮という名字なんだけどイチと二という呼び方で話が進んでいくのがちょっとおもしろいです。
ヨシカは根暗でたぶん友達も多い方ではないと思われます。
でもイチに対しての執着はすごくて、偽物の同窓会を開いちゃうくらい行動的になれるし妄想もすごい。
けど同窓会で再会してもイチは結局ヨシカの名前さえ覚えていない…。
そんな感じで結局、ヨシカは想ってくれる二と付き合うようになるのだが…。
自分をものすごく好きになってくれる人と自分がものすごく好きな人。
どっちがいい?って永遠のテーマですよね。
付き合うなら自分がものすごく好きな人がいいし自分の気持ちの方が多少大きくてもいい。
でも結婚する場合は、好きの度合いが同じくらいか、出来ればあわよくばもし可能なら相手が大きかったりしたら最高だなと思います。
自分だけが好きすぎると、嫉妬したり不安になったりする機会が多くてなかなか大変です。
それは私が恋愛にのめり込むタイプだからかな(^-^;
のめり込んで、なおかつ相手より自分の好きな気持ちが大きいと結構しんどくなります、なっていました。
疑心暗鬼になって束縛しちゃったり、ささいな事で喧嘩が増えたり。
そして重い女と化し相手に振られる。
そんなんばっかりでした…。
結婚って生活でありずっと続くものだからできれば穏やかな気持ちで生活していける人と結婚するのがいいかな、と思っています。
小説に戻り、ネタバレになりますが…
最後ヨシカは色々あるけど二と向き合っていくというところで終わります。
私は二とこのまま付き合ってみて、ヨシカが徐々に本当に本気で好きになってくれたらいいなと思いました。
二のヨシカに対する愛情はかなり深いから。
イチはヨシカに対して絶対恋愛感情ないし。
ヨシカが幸せになるには二だと思います。
それはヨシカが二を本当に好きになれればの話ですが。
もちろん想う幸せってのもあるわけだけど。
個人的にはこの5年後くらいの話を書いた続編が読みたくなりました。