「ナイルパーチの女子会」
柚木麻子
ものすごく単純に簡単に言うと女子同士の友情のはなし。
私はありがたいことに比較的友達付き合いで悩んだことは少ない方だと思う。
自分で気づいてない可能性もあるが。
もちろん小学、中学、高校の頃は今より人間関係が大事だったしむしろ1番大事だった。
それが全てでそれがうまくいかないと大げさではなく人生終わったーって思ってた。
だから少しなにか起きると一晩中悩んだり、学校行きたくなかったりしてた。
私には学校休むという勇気もなかったけれど。
大抵は自分が気にしすぎてるだけで相手はなんにも思っていないということが多かった気がする。
この本の1人の主人公がそうだったけど相手に過剰に期待しすぎるとダメだと思う。
こうやったから相手はこうしてくれるだろう、なぜこうしてくれないの?って思い始めたら苦しくなるし醜い感情が生まれ始める。
主人公の1人はこれが強いことで相手になぜこうしてくれないの?と不満をぶつけて勝手に妄想を膨らませて壊れていく。
私は恋愛に対してこの傾向が強いから昔はこれでひどく揉めた。
もちろん今もこれで揉めることあり。
ただ友達に対してこうゆう感情を抱くことはあまりないな。
友情も恋愛も似てるところがあるのかな。
2人の主人公は違う形で家族との問題を抱えている。
それが人間関係に大きい影響を与えているらしい。
2人の友達同士の主人公が同じ出来事をそれぞれの目線で書いてるから同じ出来事なのに目線が違うとこんなに違うのかとおもしろかった。
あっという間に読み終えられた。
この筆者の他の作品も読んでみたい。