33歳で乳がんになっちゃった私の平凡な日常

乳がん患者家族から乳がん患者になってしまった33歳の私の平凡な日常をつづった日記です。

母が旅立ちました。


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またかなりのご無沙汰をしていました。

 

それでも、もし読んでくれている方がいたら嬉しいです。

 

 

母が7月の5日に亡くなりました。

 

もうすぐ一か月が経ちます。

 

早かったような気がします。

 

 

母の病気が悪くなってからは休みのたびに実家に帰っていました。

 

ただ、夫もいるし愛犬(ルーク)もいるのでだいたいいつも日帰りしていました。

 

そんな中たまたま4日は次の日も休みで夫も休みだったので珍しく実家に泊まることにしたんです。

 

なにより母の状態がすごく良くなかったのもありました。

 

 

4日は母の意識はもうほぼなくて目は開いていても私たちの呼びかけには答えませんでした。

 

ほとんどの時間を寝て過ごしていました。

 

それでも温かい母の手を握ったり、声をかけたりして過ごしていました。

 

その日は弟も休みで3人が揃っていました。

 

 

夜になり寝ようかなーと思っていたところ母の様子を見ていると、呼吸が明らかにおかしくなってきました。

 

うまく伝えられませんが、「ヒュー」という声を出して一生懸命に呼吸しようとしている感じ。

 

慌てて父と弟を呼びました。

 

父もおかしいと判断して看護師さんに電話。

 

状況を伝えると「息を引き取ってから連絡してください」とのこと。

 

なんか冷たい…と一瞬思いましたが、家で看取るというのはこういうことなんだと思いました。

 

 

その後は同じような呼吸をずっと繰り返して、2時間半後に最後の弱い呼吸の後旅立って行きました。

 

 

その瞬間は父が母の頭を撫で、私は左手を握り、弟が右手を握っていました。

 

「お母さん。よくがんばったね。ありがとう」と耳元で大きな声で伝えました。

 

その瞬間を見届けられて良かったと思います。

 

3人で看取れたことは本当に良かったです。

 

最後の瞬間を見ていて、私の勝手な考えですが、母は生き切ったのではないかと思いました。

 

懸命に息を吸おうとしていた姿を見てこれが生きるということなのか、と生まれて初めて思った気がします。

 

 

悲しくて寂しくて仕方がないですが、苦しい状態から母は解放されたんだなっていうことには安堵しています。

 

最後の瞬間まで弱音ひとつ吐かなかった母。

 

私はとてもそんな風には生きられないけど、最期まで頑張っていた母の姿はこれから生きていく私にとって大きな財産というか宝物というかそんなものを残してくれた気がしています。

 

正直まだ母がいないことを実感できていません。

 

テレビ見ながら世間話したり、歩いて近所に買い物に行ったり、大みそかに一緒にジャニーズカウントダウンを見ながら「あの人かっこいいねー」とか文句とか言ったり、母の日に贈り物とかしたりできないのかーって思うと胸がキューっとなって涙が出てきます。

 

どこかに旅行に行ったり出かけた思い出ではなくて、こんな日常の些細なできごとができなくなることがすごく寂しいです。

 

自分は前向きなのかわかりませんが、あのときこうしていたらみたいな後悔はあまりありません。

 

病気が悪くなるにつれて母といられる時間は長くないのかもしれないという思いが常にあったので、ここ数年は意識して母と出かけたり、一緒にいたりという事が自分なりにできたかな、と思います。

 

それでも、もっといろんな話がしたかった。

 

これからも聞いて欲しいことがたくさんでてくると思います。

 

そんな時に母の不在をまた強く実感するんだろうなと思います。

 

 

 

母がいたからうまく回っていた実家。

 

父がこれからどうなるのか不安ではあります。

 

父とは正直、あまりうまくいっていないのですが、この話はまた今度に…

 

 

生々しい描写もあり、苦手な方がいたらすみませんでした。

 

自分の忘備録としても残していたくてここに書かせて頂きました。

 

 

今はうちの玄関でかわいいフォトフレームの中で私の大好きな笑顔で母は笑ってくれています。

 

私と夫、そしてルークを見守ってくれていると思います。

 

それを毎日眺めて、心の中で語りかけています。

 

まだそばにいてくれているような気がします。

 

 

ちなみに母と交わした最後の会話は何だったかな?と思い返すと、ルークのことでした。

 

亡くなる1週間くらい前に夫と母に会いに行き、帰るねーっていうときに「ルークは?」と母が聞いてきて私が「今日は留守番してるよー」と言うと「そうなんだ」とほほ笑んだのが最後の会話でした。

 

母が気にかけていたルーク。

 

大事に育てていこうと思ってます。

 

とても優しい母でした。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました☆