福澤徹三 著
大手の百貨店に勤め専業主婦の妻、高校生の娘と家族三人で一軒家に住むサラリーマンの話。
ごく普通のサラリーマンがどんどんどんどん転落していきます。
うそ、最悪だって方にどんどん落ちます!
初めは小さな悲劇だったのが何個か重なるうちに取り返しのつかないことになっていくんです…。
その転落が可愛そう、と同情だけではなくて誰にでも起こり得ることだと思って怖くなりました。
不幸は連鎖しますよね。
誰にでも起こり得ると思えるからこそリアルでどんどん先が気になって止まりませんでした。
ラストに近くなるともうなにもかもが悲惨な状況になっていきます。
妻も娘もひどすぎる…。
そして最後の方で時々出てきていた過去の話とリンクしてきます。
なのでラストは「なるほど!そゆことなの!?」って1人でうなりました!!
ホラーな要素もあっておもしろいです。
にしてもあまり救いようがないので暗いの苦手な方は後味悪いかもです。